判決を受けて牧師会より

キリストにあって心から愛する皆様へ

 

主の御名をあがめ、賛美いたします。

 

この度、民事裁判の判決を受けて、お祈り頂いている方々からもうすこし詳しい内容を教え てほしいというご意見がありましたので、改めてご説明させて頂きます。

判決の内容としては、「第一事件 セクシャルハラスメント(以下:セクハラ)」は、原告 A・B・C・ Dの主張が認められ、こちら側に賠償金の支払いを命じられました。「第二事件  パワーハラスメント(以下:パワハラ)」に関しては原告Eの主張は棄却されました。「第三 事件名誉棄損:被告坂本兵部氏、加藤光一氏、毛利陽子氏、小笠原孝氏、第 1事件原告A・B・ C・D,第2事件原告E」では、私たちの主張は棄却されました。

この中で「第一事件」と「第三事件」の結果は、弁護士や法律専門家も予想だにしない「不 当な判決」となり、私たちも非常に驚いています。

この判決が、「不当な判決」だと言わざるを得ない理由は、以下の通りです。

 

1.原告Cさんの準強姦の訴えから始まった刑事裁判の判決において、以下のことが認められています。

(1)刑事裁判では、原告Cさんの準強姦の証言は信用性がないとの判決が下されました。

2011年 5月 20日、水戸地方裁判所土浦支部で開かれた判決公判で、裁判長は客観的かつ明確な 証拠を挙げ、詳細にわたり検察側の主張を退け、無罪判決の理由を説明しました。

裁判長は、判決文の中で、客観的証拠に基づき、事件があったとされる日時、卞在昌宣教師 が韓国から来日していた宣教師達の訪問を受けて同人らと外出しており、そもそも犯行現場と される部屋にいなかった事実を認めています。それとは決定的に矛盾するCさんの証言は、信 用性がないと結論付けました。Cさんが犯行日時を特定した理由に照らし合わせれば、 2007年 2月 17日の犯行日時の取り違えもあり得ません。さらにCさんは、後日行なわれた民事裁判にお ける証言でも2月17日で間違いないと証言し続けています。

これは、彼女のセクハラに関する訴えの中で、もっとも核心的な部分であります。これが虚 偽であるならば、他のものはなおさら信用性のないものであると言わざるをえません。

 

( 2)原告側が誹謗中傷している内容に関しても、刑事裁判の判決では一切のことが否定され ています。

私たちがカルト集団ではないこと、自由な雰囲気で、外部との交流も盛んであること、教義 や教理は一般的なものであり、マインドコントロールなどもなかったことが認められました。 また、彼らの訴えの土台とされている「権威主義的な教会である」という主張などが、完全に 否定されています。また、坂本兵部氏(東京サラン教会)の証言も「本件教会に属していたこ ろから被告人と対立関係にあり、本件教会内における自己の処遇等について少なからぬ不満を 抱いていたことや、公判廷における一連の証言態度からは、被告人に対する憎悪にも似た著し い悪感情を抱いていることが如実に窺い知れる」と全面却下され、西田公昭氏(静岡県立大学 准教授社会心理学者)の証言も「社会心理学的に理解し得るなどと証言するものの、結局、そ の実質は、Cの証言の供述をそのまま引き直しているものに過ぎない」と全面却下されまし た。

 

2.民事裁判一審の判決の根拠は、事実と証拠を土台にしたものではなく、推測と推理にすぎないも のです。

刑事裁判では、約 70人もの警官を動員して教団のすべての資料などを押収し、数カ月間にわ たり徹底的に取り調べました。その調査結果を根拠として判断し、卞宣教師と本教団を罪に定 めるものは一切ないと結論づけました。しかし、民事裁判の裁判官は、そのような大切な刑事 の判決を十分検討することなく、「セクハラはあった」という先入観による推測と推理で判決 を下しました。

今回の民事裁判の「第一事件」に対する判決文には、「推認するのが相当である」、「推認 させるというべきである」、「推認されるというべきである」という表現を多用しています。 即ち、客観的な証拠に基づいた判決ではなく、「原告の主張している絶対的な服従などの教え が本当に行なわれたのであれば、それを利用したセクハラ行為も可能性がある」という極めて 主観的な判決でした。これは、「原告側の主張が初めから事実である」という前提に立って下 された判決としか考えられません。

 

3.原告側の証言や供述が、何度も変更されています。

裁判進行中に、私たちが確実な証拠やアリバイを提出する度に、原告側は証言を二転三転さ せました。それにも関わらず、裁判官はその曖昧で矛盾した供述を変更するのはいたしかたな いと、そのまま受け入れ判断しています。

 

4.私たちが提出した客観的な事実を証明する多くの証拠が、真摯に受け止められていません。

例えば、原告Dさんが被害を受けたと主張している「平成 13年3月 19日,同年4月 19日,同 年5月 14日」に対して、私たちは卞宣教師のアリバイが成立する具体的かつ客観的証拠を提出 しました。これに対して、裁判官は原告側の主張をまず疑うべき立場であるにも関わらず、提 出した証拠を十分に検討することもなく、「被害日時が不正確となってもやむを得ない面があ る」と曖昧な判断を下し、私たちのアリバイの証拠を退けました。このように明確な証拠や証 人よりも、不正確な記憶が優先されるならば、いくらでも冤罪を引き起こしかねません。

 

5.原告Eさん(パワハラ)の主張は棄却されています。

その理由として、裁判官は、「原告Eさんの主張は被害を誇張していると見られる部分が多 数見受けられ、幻覚や妄想を症状としている統合失調症の影響を受けている可能性も否定でき ないことから、にわかに信用することができない」と判断しました。さらにEさんがパワハラ の証拠として提出したメールなどに関しては、自分の都合の良い物だけを提出し、逆にメール のやり取りの趣旨が明らかになると自分に都合の悪い内容のメールは、恣意的に隠したことが 明るみにされました。

さらに原告Eさんのパワハラに関する供述に対しては「被告たちに対する悪感情を必要以上 に強調していると見られる」、「被告たちが不法行為を行ったとは認められない」と判断しま した。

これは、Eさんがパワハラを受けて統合失調症になったという主張は認められず、また被告 たちとは何ら関連付けることはできないものであり、悪感情により誇張した主張に過ぎないと いう判断でした。彼の訴えに比べて、他の女性の訴えも同質的なものであり、むしろ証拠とし ては乏しいものです。しかし、彼女たちの訴えについては、何の疑問も差し挟まれていませ ん。

以上の内容に目を通していただけるならば、今回の民事裁判の判決が本質からいかに外れた ものであるかが幾分ご理解いただけるのではないかと存じます。

上記の理由により、現在私たちは高等裁判所の二審判決を祈りつつ待っている状況です。

 

最後に彼らの動機と行動についてご説明いたします。

「なぜ女性がここまでして、このような証言をするのだろうか」との声がありますので、こ こで彼らの動機について、ご説明させていただきます。

原告側とその協力者たちの動機は皆それぞれ違っています。憎悪にも似た著しい悪感情を抱 いている者、教団を自分の手にしたいという野望を持つ者、教団の財産を狙う者、他教団であ りながら乗っ取ろうとする者などです。そのような彼らが一つになり、私たちの教団を破壊す ることを目的としています。

私たちの教団は、日本全国に開かれ、出入りも自由であり、 2,000を超える他教会と交流を持 ち、聖書の教え、神学的な観点においても正当なプロテスタント教会です。しかし、今現在も 彼らは私たちの教団をあたかもマインドコントロールを用いたカルト集団のように語り、その 牧師が女性信徒にセクハラを行ったかのような偽りを流布し、多くの人々を惑わし続けていま す。

 

このような大きな試練の中にいる私たちを常に励まし、声援を送り、祈って下さっている皆 様に心から感謝を申し上げます。

何よりも、真実な私たちの主に感謝と栄光をささげます。主からいただいた恵みの御言葉を 分かち合える日を待ち望みつつ。

 

2014年8月1日

国際福音キリスト教団 牧師一同